医療的なヨガを長年研究・実践されてきた類家俊明様の記事です。
共感できる部分を抜粋してみました。
■ヘッドスタンドについて。
「精力・脳力・活力の仕上げは逆立ち」
医療ヨガで重要なポーズ、逆立ちをご紹介いたします。
数多いポーズから一つのポーズを選ぶとしたら逆立ちです。
私は逆立ちをポーズの王様と呼んでいます。
身体の各器官は重力方向に安定していたものがいきなり逆さになるのですから、身体にとっては新鮮な驚きと大きな刺激ですから、これまで血行が悪かった箇所にも血液が流れるようになります。
特に、マッサージや普段の生活で刺激できない精巣、子宮、前立腺、膀胱などの骨盤内臓は、常に腹部内臓の圧迫を受けていますが逆立ちで一番上にきます。
骨盤内臓は圧迫から解放され、むしろ重力によって引っ張られますから、その医療効果ははかりしれないものがあります。また、足から心臓に戻る粘性が高くなった血液の搬送作業(静脈)が逆立ちで容易になります。呼吸法と逆立ちなら子供にやらせてもいいでしょう。
逆立ちに限らず、普通の生活にない動きをすると今まで刺激を受けずに血行が悪くなっていた器官にとって、まさに痒いところに手が届くわけですから、いろんな症状が改善されます。 逆立ちは脳神経を刺激して脳力を強化します。体を逆さにして鬱血した生殖腺や下肢や骨盤内臓の血行を良くしてホルモンの分泌を促しますと、精力・活力が得られます。
あくまで「他のポーズと組み合わせて全身の血行が良くなった後に逆立ちをおこなう」という条件です。
【適応症】
性ホルモンや甲状腺ホルモン分泌障害/免疫性低下/視力、内耳力、その他の感覚の低下/脳力低下(記憶力・知性・集中力不足)/倦怠感/不眠症/偏頭痛/脚部静脈瘤/痔/内臓下垂症/股の付け根のヘルニア/子宮脱/肺活量の低下/慢性的な咳/風邪/扁桃炎/口臭/肉体的・精神的疲労/背中と背骨の固化
(J.T.Fhah著“TherapeuticYoga”より)
適応症だけ見ると、これを素直に受け取れば「ヨガというものはすごい」の一言、疑えば「本当かな?」という事になります。
[類家俊明]
南インドで医療ヨガを、北インドでハタヨガを学び、リシケシュ・ヨガ教師福利協会に登録。
「健康は吸気・排気・排泄の賜物である」
(類家様、引用させていただきました。ありがとうございます。)