自然の中で不自然なもの

真っ黒、真っ白、直角、四角、何時ぴったり、いくらの売上目標。
全て人間が人間の都合で作った仮の概念の世界。
ふと気付くとこの仮の世界に浸りきっています。
人間の体に直角な箇所などありません。
人間の心は白黒ハッキリしていません。

自然の中では人間が決めた100%直角な物がある事は稀でしょう。
他の角度と同じ割合で出現する程度です。
100%「緑」の物が存在することも稀でしょう。
もしあっても一時で、数日後には変わっているでしょう。
直角・直線なモノに溢れているのは自然界の中では不自然、白黒ハッキリしている事ばかりなのは不自然なのです。

子供の頃、電電公社(現NTT)の社宅に住む友達の家に遊びに行った時、同じ形の建物が何棟も連なったその灰色の風景に、背筋がゾっとしたのを覚えています。

20代、何もかもが整った東京から、生活臭に溢れ混沌としたタイに行くと、なぜか気持ちが落ち着いたのを思い出します。

曖昧こそが自然
混沌こそが自然

自然も人間も曖昧で混沌なんです。
だから自然の中にいると気持ちがいい。
不自然な仮の概念以上に、このリアルを大事にしていければきっと機嫌よく生きていけるはず。

はいいいえ。損得。勝ち負け。メリデメ。良い悪い。一旦全て忘れて。

さー時間を作って自然へ。

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